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2010年02月07日

アレン・ネルソン奨学金の報告(その1)

「アレン・ネルソン奨学金」の支給式が、2月5日(金)の朝、ベトナム中部クアンナム省タムキー市の公会堂で行われました。
タムキー市は、かつてアレン・ネルソンさんが米海兵隊員として駐留していた場所です。

支給式には、ドンズー日本語学校ダナン校のタン先生たちと一緒に私が参加し、タムキー市に住む100名の小学生に、1人当たり30万ドン(約1500円)の奨学金と、ベトナム語に翻訳したアレンさんの本を、直接渡してきました。

30万ドンという金額は決して多くはありませんが、現金収入の少ない農家では、1ケ月分の収入を超える場合もあります。
大都市はともかく、地方で暮らしている小学生の勉強を励ますには、十分に意味のある金額であると聞いています。

アレンさんの本は、タムキー市の学習奨励会(Hoi khuyen hoc)を通して、市内の小・中・高校の図書館にも置いてくれる、ということです。
学習奨励会主席の方が、アレンさんが駐留していたと思われる基地の跡地も、案内して下さいました。
(アレンさんの本は、昨日、ホーチミン市戦争証跡博物館のフィン・ゴック・ヴァン館長にも、20冊ほど寄贈してきました)

また、1名の生徒にお願いして家を訪問させてもらい、奨学金を受け取った子どもたちの暮らしぶりの一端も、見ることができました。
今回は準備時間がなかったこともあり、私が1人で行ってきましたが、ぜひ現地に行ってみたいという要望もいただいていますので、できれば来年以降スタディーツアーを企画してみたいと思います。

今回支給した金額は、合計で約15万円ですので、ホーチミン市の農業・農村開発銀行に220万円あまりが預金として残っています。
来年以降は、基本的にその利子を活用して奨学金に充てることになりますが、今年と同じ規模の支援を、長く続けることができると思います。
資金の管理は、青葉奨学会ホーチミン事務局が担当してくれています。

支給式や現地の様子について、これから何回かに分けて、このブログで詳しく報告する予定です。
関心のある方は、ときどきチェックしていただけると幸いです。


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