「バッチリ話せるベトナム語」

クアン

2011年02月21日 23:42

私は、ベトナム語をバッチリ話すことはできないのですが…。
「バッチリ話せる…」は、ベトナム語の学習書のタイトルです。

先月、東京の出版社・三修社から『バッチリ話せるベトナム語』という本が出ました。



監修者は、一橋大学大学院で経済学を学んだライ・ティ・フーン・ニュンさん。
先日届いた「ベトナム子ども基金通信」によると、このニュンさん、なんと元青葉奨学生だそうです。

青葉奨学会代表のホーエ先生(ドンズー日本語学校校長)は、ベトナムの学生を日本に留学させることにも力を入れています。
ドンズーの留学プログラムでは、新聞配達などのアルバイトをしながら2年間日本語を学び、その後日本の大学に入って専門的な勉強をします。
裕福でない家庭の学生でも留学のチャンスが得られるように配慮がされていて、青葉奨学金を受けて勉強した学生たちも、高校卒業後に日本に留学に来る例があります。

ドンズーのプログラムで留学に来た学生とは、私は10名程度しか会ったことがありませんが、みんな本当によく頑張っています。

ニュンさんもその1人で、勉強や仕事のかたわら、アジア文化会館などのベトナム語講座で講師をつとめているそうです。
多くの日本人にベトナム語を教えた経験を生かして、今回、学習書の出版をしたということです。

「このテキストは、ベトナム語の基礎文法を紹介するのはもちろん、実用的なシーン別ですぐに使える表現と語彙も紹介するので、いろいろな目的に使えると思います。例えば、ベトナム旅行に行く前にベトナム語を勉強しておきたい方々、ベトナムとビジネスをする方々、ベトナム語を長く勉強したい方々などです」

青葉の卒業生たちがさまざまな分野で活躍している様子を知るのは、何よりも嬉しいことです。
元奨学生がベトナムと日本の架け橋となって、日本でベトナム語の学習書を出版するなんて、ちょっと感動です。

私はニュンさんにはお会いしたことがありませんが、ぜひ一度お話しを聞いてみたいものです。
ニュンさん、ありがとう。