私たちベトナム青葉奨学会沖縄委員会は、ベトナムの経済的に貧困な家庭の子どもたちに、ささやかな奨学金を送っているグループです。
ホーチミン市のドンズー日本語学校のグエン・ドゥック・ホーエ先生の呼びかけを受けて1994年に発足し、細々とですが活動を続けてきました。
昨年は、132名の小・中・高校生に奨学金を送りました。
今年は、昨年よりやや少ない125名程度を支援する予定をしています。
昨年支援した生徒のうち、9名は高校を卒業、また、残念ながら勉強を途中でやめてしまった生徒たちも、若干名います。
ベトナムからは新たな支援の要望が来ていて、10名程度の小学生を新しく支援する予定です。
青葉奨学会では、基本的に、一人の会員の方(里親)が、一人の生徒(里子)を支援する、という形をとっています。
(「里親」という言葉が適当なのかどうか、ちょっと戸惑いもあるのですが、便宜上、「里親」「里子」という言葉を使っています)
経済発展が注目される昨今のベトナムですが、困難な状況におかれている人たちも、依然たくさんいます。
中部の洪水や北部の旱魃など、自然災害が各地で頻発していますし、環境破壊によって生活を脅かされるなど、新たな問題もあちこちで出てきています。
教育事情もかなり改善されてきてはいますが、経済的な事情で勉強を続けるのが困難な生徒は、いまも多くいるようです。
ベトナム側からは、支援を継続するよう強い要望があり、私たちもあとしばらくはこの活動を続けたいと思っています。
多くの会員の方が今年も支援を続けて下さっていますが、いろいろな事情で支援が継続できない方もいらっしゃいます。
今年、あと何名か、奨学金支援に加わってくださる方を募りたいと思います。
もちろん、沖縄在住ではない方も歓迎します。
会員の方には、以下の会費を負担していただいています(事務・通信費を含みます)。
小学生を支援する場合の年会費 9000円
中学生を支援する場合の年会費 12000円
高校生を支援する場合の年会費 15000円
奨学金は、ホーチミン市にある青葉奨学会の事務局を通して、各地の生徒たちに渡されます。
奨学金の額は、公立学校の学費や設備費などを払ったり、学用品やかばん、制服などを買うためには十分であると聞いています。
支援する生徒は、家庭が経済的に貧しく学校に通うのが困難な生徒のうち、勉強が好きである程度の成績をおさめている子をベトナム側で選んでいます。
奨学金を支援して下さっている方には、原則として年に一度、「里子」からの手紙が届きます。
「里子」と手紙のやりとりをしたり、ベトナムを訪ねて実際に会うことも基本的に可能です(地域によっては、現地に行くのに時間と労力が必要な場合もあります)。
ベトナムと沖縄の間では、文化的に多くの共通点があります。食生活や気候・風土の点でも、よく似ていると思います。
反面、沖縄が発進基地となったベトナム戦争や、1940年代に日本軍がベトナムを侵略したという歴史もあります。
これまでの歴史も踏まえながら、今後は文化や経済など、平和的な交流をいっそう深めていきたいものです。
奨学金支援も、その中の小さなひとつだと考えています。
お金を送るだけでなく、ベトナムの言葉や文化、お互いの関わりについても一緒に勉強できたら、と思っています。
ベトナムの明日を担う子どもたちの成長を、一緒に見守ってみませんか。
興味を持って下さっている方は、下記までご連絡下さい。
電話 098-864-1539(すぺーす結) 携帯 080-2719-4720(村田)
メール muraquang☆ybb.ne.jp(☆を@に変えて下さい)
または、2月5日に、テト(旧正月)のお祝いも兼ねた集まりを持つ予定ですので、そちらに来て下さるのも大歓迎です。詳しくは、近日中にこのブログでお知らせします。