高江にあった「ベトナム村」
今日のQAB(琉球朝日放送)の報道番組「ステーションQ」の中で、「高江にあったベトナム村」という特集が放映されました。
高江は、自然豊かなやんばるの森に囲まれた、東村にある小さな集落。しかし周囲には米海兵隊の北部訓練場があり、さらに集落を囲むように新たなヘリパッド建設が進められています。
「ノグチゲラの繁殖期が終わり、7月から工事を再開する予定の東村高江のヘリパッド建設。10日たち、まだ動きはありません。しかし、アメリカ軍の訓練場の隣で生活をする住民の苦労は、今に始まったことではありません。
今から48年前、高江の近くに「ベトナム村」と呼ばれるアメリカ軍のゲリラ訓練施設があり、ベトナム風の家や家畜も飼われ、訓練の時には高江区民がベトナム人の役をさせられたという歴史がありました。」
北部訓練場がジャングルでの戦闘訓練に使われていることはもちろん知っていましたが、かつて「ベトナム村」があって住民がベトナム人の役までさせられていた、とは知りませんでした。
これは1964年の8月に行われたようですが、ちょうど「トンキン湾事件」が起こった時期。海兵隊の戦闘部隊がダナンに上陸する、ほぼ半年前。高等弁務官までが訓練を視察したということなので、アメリカにとって、よほど重要な訓練だったのでしょう。
沖縄の基地とベトナムの関わりについて考える上で、また現在進められているヘリパッド建設について考える上でも、必見の特集だと思います。
http://www.qab.co.jp/news/2011071229340.html
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