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2010年02月08日

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

2月5日に行われたアレン・ネルソン奨学金の支給式の様子を、もう少し詳しくご報告します。

「奨学金支給式を行うので、誰か出席してほしい」旨の連絡をベトナムから受けたとき、私たちは「それほど大きな金額を支援するわけでもないので、できればあまり大掛かりな行事は行わないでほしい」とベトナム側に伝えていました。
しかし、行ってみてびっくり。おそらくタムキー市でいちばん大きな公会堂なのだと思いますが、300名以上は入れる会場で、座席はほぼ埋まっていました。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

ちょっと人数が多すぎるのでは、と不思議に思いましたが、アレン・ネルソン奨学金だけでなく、韓国・ピョンテク市の文化福利会(?)と、アランさんというフランス人の教授(?)が支援する奨学金の支給式も兼ねていたようです。
ただ、ほかの2つは当事者が出席していなかったので、支給式はほとんどアレン・ネルソンさんの話になっていました。

学校の制服を着ている子のほかに、比較的きれいな服を着ている子もいました。たぶん、公会堂での行事だからということで、家にあるいちばん上等の服を着てきたのだと思います。

壇上には、「アレン・ネルソン奨学金の支援による、貧しいが勉強が好きな生徒への奨学金支給式」という内容の幕が掲げられていました。
それを見て、本当に「アレン・ネルソン奨学金」が実現したんだな、と少し胸が熱くなりました。
でもよく見ると「アレン・ネッソン」になっていますが、そこは大目に見て下さい。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

式典が始まるまで少し時間があったので、何人かの子どもたちに話しかけてみました。外国人のおじさんが、奇妙なベトナム語で話しかけるのがおかしいのか、笑い出す子もいましたが、名前や好きな科目など、しっかり答えてくれました。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

式典には、タムキー市の副市長さんやクアンナム省の学習奨励会の主席の方も、来賓として出席されていました。
来賓の方々に続いて、私もあいさつをすることになりました。
アレンさんについて、また奨学金を支援することになったいきさつについて、がんばってベトナム語であいさつしましたが、どれだけ通じたのか、はなはだ心もとないところです。
ただ、私のあとで、ドンズー日本語学校ダナン校のタン先生が補足説明をしてくれたので、必要なことは伝わったと思います。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

次に、奨学生の代表の女の子が感謝と決意表明のあいさつをしてくれました。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

そのあと、生徒1人1人の名前が読み上げられて、壇上に整列。学習奨励会の方と私たちが、奨学金とアレンさんの本を渡しました。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

アレンさんの本は、小学生にはまだ難しいと思いますが、中学生か高校生になったときに思い出して読んでもらえたらいいな、と思います。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

タムキー市の学習奨励会の方のはからいで、市内の小・中・高校の図書館にも、この本を置いて下さることになりました。
また、タムキー市の副市長さんや、新聞記者の方も持っていってくれました。

アレン・ネルソン奨学金を渡し終わったあと、他の2つの奨学金の支給式に移りました。
アレン・ネルソン奨学金は、今回は小学生が対象となりましたが、あとの2つは主に中学生と高校生が対象になっていました。

アレン・ネルソン奨学金の報告(その2)支給式

こうして、1時間あまりで無事に支給式が終わりました。
思いがけない大きな規模の行事だったので、戸惑いも覚えましたが、アレンさんのことを地元の多くの方に知っていただけたということでは、よかったのかもしれません。
ただ私だけでなく、実際にアレンさんと親交の深かった方にあいさつしていただけると、もっとよかったなと思います。

ともかく、1回目のアレン・ネルソン奨学金は、タムキーに住む100名の小学生の手に、無事に渡されました。
支給式のあと、1人の生徒にお願いして、家を訪ねさせてもらいました。次回はその様子を紹介したいと思います。


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