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2010年09月19日

いかだに乗って学校へ

いかだに乗って学校へ

なんだか気持ちよさそうにも見える光景ですが、このように穏やかな日ばかりではないでしょう。
トゥオイチェ・オンラインに、ベトナム中北部タインホア省の山間部、ランチャイン郡の子どもたちの登校風景が紹介されていました。(みんな少数民族ターイ族の子どもたちだそうです)

以下、記事を翻訳してみました。上の写真も、その記事の中にあったものです。
(例によって、誤訳の可能性があります。原文は、http://tuoitre.vn/Giao-duc/401117/Den-truong-bang-be-luong.htmlをご覧下さい)

タインホア省の山地ランチャイン郡に住む、100名ものターイ族の生徒たちは、粗末ないかだでアム川を渡って学校に通わなければならない。

いかだ(be luong)は、この地方の人々にはmang luongとも呼ばれており、洪水の時期には命がけの危険な乗り物である。

タムヴァン中学校副校長のグエン・ヴァン・マインさんによると、「アム川の対岸に暮らす生徒たちのほとんどは、貧しい家庭の人たちが営むいかだに乗って、学校に通っている」という。

いかだの主は、お客を乗せて川を渡り、渡し賃を取ることを、村から許可されている。子どもたちが川を渡るときにも、他の乗客と同じように、一人につき2000~2500ドン(川の水の多い・少ないによって変わる)を、いかだの主に支払わなければならない。

この川は滝や渕が多いため、大雨が続くと、川は増水し激流となる。そのため、アム川の対岸の子どもたちは、長い間学校を休まなければならず、授業や学習に大きな影響を及ぼしている。

学校では、村当局に対して、生徒たちから渡し賃を取らないことをいかだの主に勧告するように、たびたび交渉している。しかし、現在までこの問題は解決していない。

もしいかだの主が生徒たちから渡し賃を取り続けた場合、子どもたちが学業途中で学校をやめてしまう恐れが高いという。

私たちとの会見のさい、タムヴァン村党委員会書記のルオン・ヴァン・クインさんは、次のように認めた。「生徒たちがアム川を渡って学校に通わなければならない状況は、とても危険です。洪水の時期には、なおさらです」

アム川の村の流域では、ほとんど毎年のように水の事故が起こっており、多くは生命に関わる事故である。

いちばん最近では、2010年8月の末に、ファー地区に住むルオン・ティ・チエンさん(38歳)が、上流からの激流に呑まれ、流されてしまった。

ハー・ドン


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Posted by クアン at 00:17│Comments(0)学校事情
 
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