「ベトナムにいる私の娘たち」

クアン

2010年09月17日 20:18

沖縄テレビのアナウンサーの阿佐慶涼子さんが、今日付け(9月17日)の琉球新報「南風」欄のエッセーで、青葉奨学会のことを取り上げて下さいました。
阿佐慶さんは、1990年代後半から、沖縄委員会の会員としてベトナムの里子への奨学金支援を続けて下さっています。

以下、阿佐慶さんのエッセーを転載します。

琉球新報 2010年9月17日「南風」

「ベトナムにいる私の娘たち」
阿佐慶涼子 沖縄テレビ報道部副部長 アナウンサー

地球のどこに生まれてもすべての子どもが、安全で親の愛情を存分に受けながら健やかに学び、成長してほしいもの。しかし、実際には紛争地域で危険にさらされている子や、学校に通いたくても働かざるを得ない子どもたちが多くいます。

そんな子どもたちを助けたいと活動しているのが「ベトナム青葉奨学会」。16年前に発足した沖縄委員会では、農村や漁村に暮らし、経済的な理由で教科書や学用品を買えず、思うように勉強ができないベトナムの小中高校生に学費を支援していて、これまでに380人の子どもたちの学びを支えています。私も縁あって、12年前からこの活動に参加しています。

小中高校で違いはありますが、9000円から15000円の奨学金で、子ども1人が1年間に必要な教科書やノートなどの学用品に不自由することなく、学べるのです。私はずっと小学生の女の子の里親をしています。

そして時折、写真とともに里子から手紙が届きます! 丁寧な直筆と、日本語に訳された手紙を初めて受け取り、うれしくてたまらなかった私は、当時保育園に通っていた娘にも「ベトナムの里子ちゃんからお手紙来たよ!」と見せたことがありました。それから数日後、保育園から帰ってきた娘が「私にもお姉ちゃんいるよね」と。どうやらお友達に自慢して来たようで…。初めての里子の女の子は、農業をしている両親を手伝いながら勉強を続け、この春無事に高校を卒業したという知らせが届きました。

彼女の未来が明るいものであることを心から祈っています。

そして先日届いた2人目の里子からの手紙には「里親さんと、私の夢について話したい」と書いてありました。いつか実現できたらと思っています。

ベトナム青葉奨学会について関心のある方は、すぺーす結(☎098-864-1539)へお問い合わせ下さい。

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