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2009年11月10日

台風ミリネ

もう一週間前になりますが、台風21号(ミリネ)がベトナム中部に上陸、大きな洪水を引き起こしました。
中心気圧が990hPa程度の、決して強い台風ではなかったのですが、かなりの大雨をもたらして予想外の被害が出たようです。
9月の終わりにも台風ケッツアーナがクアンナム省・クアンガイ省あたりに上陸して、大きな被害が発生しましたが、今回のミリネはもう少し南に上陸したようです。

もっとも被害が大きかったのはフーイエン省で、ここだけで70名以上が亡くなったそうです。
フーイエンには、以前何名かの奨学生がいて、私も9年前に訪ねたことがあります。
そのときも11月で雨季だったので、連日冷たい雨が降り、川の水は溢れかかっていました。山に囲まれた風光明媚な土地なのですが、洪水の被害を受けやすい地形でもあるかもしれません。

省都のトゥイホアでは、自動車はほとんど見かけることなく、荷物の運搬には牛や馬が活躍していました。
隣りのビンディン省の省都クイニョンでは、街の中で牛や馬を見ることは皆無だったので、都市によってこれほど様子が違うことに驚きました。
街の中心部の市場に行ってみましたが、のんびりした様子で、米売り場の女性たちとのんびりとゆんたくしたことを思い出します。

奨学生たちが住んでいたアンタイック村は、カトリックの信仰が盛んな、静かな村でした。
女子生徒の多くは、高校を卒業すると、クイニョンなどの修道院に入るような土地柄です。
今回の台風では、アンタイック村でとくに大きな被害があったようです。フーイエン新聞のオンライン版によると、4名が死亡、120棟が全壊、数百棟が半壊したということです。小さな村なので、ほとんどの方が被害を受けたのだと思われます。どんなに心細い思いをしたことでしょうか。

ベトナム中部は、9月から11月ごろにかけて、毎年何度も大きな洪水に見舞われ、多くの方が犠牲になります。
1日も早い復興を願います。



Posted by クアン at 21:09│Comments(0)
 
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