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2009年12月19日

「春の木」の呼びかけ

青葉奨学会のベトナム側事務局から、「Cay mua xuan(春の木)」運動の呼びかけが届きました。


「中部台風被害者の子どもを助けましょう」
     ドンズー日本語学校の友人の皆様

毎年ドンズー日本語学校は「春の木運動」をしてきました。これは、当校の教員、職員をはじめ、学生、企業の皆様に声をかけ、恵まれない子どもたちにお正月に着る制服(南部地方)や冬服(北部、中部地方)を寄付してきました。

2009年、中部地方を何度も台風が襲い、中部地方は多大な被害を受けました。合わせて200人以上の方が亡くなり、多くの家や建物が崩壊し、学校は机、イス、ノート、本など全ての物が流されてしまいました。

現在、台風は過ぎ去り、生徒たちは学校で勉強を続けようとしていますが、学校の机やいすなどは壊れてしまい、勉強したくても勉強ができるような状況ではありません。テレビやニュースで生徒の苦しんでいる光景を見た方もいると思いますが、被害は私たちの想像以上に大きいものです。

生徒たちは、崩れた家を掘り起こし、ノートや本を探し出し、泥をふき取ったり洗い流したりし、道端に敷いて乾かしています。

学校の建物や施設等は、政府を含む行政機関が修理すると思います。そこで、私たちは、生徒が勉強できるように教科書やノートを寄付して、生徒を励ましたいと思います。そのため、今年の春の木運動で集まった寄付金は、すべて中部の台風被害者の生徒のために使いたいと思っていますので、ご了解、ご支援よろしくお願いいたします。

ノートは一冊3000ドンです。20冊1セットとなっておりますので、セット単位での寄付をお願いいたします。皆様の暖かく優しい気持ちの一部を子どもたちの支援にお願いいたします。

ドンズー日本語学校
ドンズー育英会
青葉奨学会
代表責任者 グエン・ドゥック・ホーエ


このブログでもお伝えしましたが、9月末の台風ケッツァーナ、11月はじめの台風ミリネが、ベトナム中部地方に大きな被害をもたらしました。現地では復興が進められていると思いますが、いまも深刻な影響が残っているようです。

毎年、ドンズー日本語学校と青葉奨学会ホーチミン事務局は、テト(旧正月)に向けて「春の木」運動を取り組んでいますが、今年はすべて中部の台風被災生徒への学用品支援にあてるということです。
私たち青葉奨学会沖縄委員会も、この取り組みに賛同し、ごくわずかですがカンパ(45,000円)を送りました。

以下は、昨日の「VIET JO ベトナムニュース」の記事から。
ドイツの環境NGO「ジャーマン・ウォッチ」の報告によると、ベトナムは過去20年に異常気象で大きな被害を受けた国のワーストランキングで4位(昨年は3位)になっている、ということです。
被害の大きいワースト5には、バングラデシュ・ミャンマー・ホンジュラス・ベトナム・ニカラグアがランクインしています。ベトナムでは自然災害による死者は年平均466人、損害額は15億米ドル(約1340億円)に達している、ということです。



Posted by クアン at 21:33│Comments(0)
 
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