
2010年06月20日
ベトナム国会、「新幹線」建設案を否決
ベトナムの新聞のサイトをいくつかチェックしていたら、ちょっと驚くニュースが出ていました。
ベトナムの国会が、ハノイとホーチミン市を結ぶ南北高速鉄道建設計画案を否決した、というのです。
ベトナムの高速鉄道は、日本の新幹線方式を採用する予定だということで、日本でもかなり注目を集めています。
2020年に部分的に開通、2035年に全線開通の予定とか。
南北に細長いベトナムの国土を、高速鉄道で結ぶというのは、悪い話ではないと思います。
ただし、建設にかかる経費はベトナムの国家予算の3年分とか、GDPの6割とかという話で、とてつもない規模の話ではあります。
ちょっと急ぎすぎなのでは、という印象は拭えませんでした。
とはいえ、ベトナムは共産党の一党独裁の国ですから、政府や共産党の上層部が決めた計画を、国会が否決するなどはありえないと思っていました。
それが、このような大きな国家的事業について国会議員たちが真っ向から論争を行い、否決してしまうとは、正直驚きました。今回のようなケースは、きわめて異例らしいのですが…。
VIETNAM EXPRESSやTuoi Treのオンライン版には、国会の否決を受けての読者の声も紹介されています。
そのほとんどは、国会の判断に賛意を示しています。
「いま急いで着工すれば、子孫の代に莫大な借金を残す結果になってしまう」
「高速鉄道よりも、都市部の交通渋滞や停電、少しの雨ですぐに浸水が起きてしまう状況をまず改善してほしい」
「高速鉄道は必要だが、人々の収入がもう少し増え、役人の汚職がもっと減ったあとに計画を進めるべき」
「国会は国民の声に耳を傾けてくれた。勇気のある代表たちに感謝したい」など。
これで高速鉄道計画が消えてしまうわけではないでしょうが、経済面や技術面など、さまざまな問題を再検討することになるでしょう。
ひるがえって、わが国の状況は…。
この間まであれだけ「普天間問題」で騒いでいたのに、地元がまったく同意していない日米合意でもって、すっかり一件落着といった様子。
一党独裁のベトナムのほうが、まだいくらか民意が大事にされているような気さえしてきます。
ベトナムの国会が、ハノイとホーチミン市を結ぶ南北高速鉄道建設計画案を否決した、というのです。
ベトナムの高速鉄道は、日本の新幹線方式を採用する予定だということで、日本でもかなり注目を集めています。
2020年に部分的に開通、2035年に全線開通の予定とか。
南北に細長いベトナムの国土を、高速鉄道で結ぶというのは、悪い話ではないと思います。
ただし、建設にかかる経費はベトナムの国家予算の3年分とか、GDPの6割とかという話で、とてつもない規模の話ではあります。
ちょっと急ぎすぎなのでは、という印象は拭えませんでした。
とはいえ、ベトナムは共産党の一党独裁の国ですから、政府や共産党の上層部が決めた計画を、国会が否決するなどはありえないと思っていました。
それが、このような大きな国家的事業について国会議員たちが真っ向から論争を行い、否決してしまうとは、正直驚きました。今回のようなケースは、きわめて異例らしいのですが…。
VIETNAM EXPRESSやTuoi Treのオンライン版には、国会の否決を受けての読者の声も紹介されています。
そのほとんどは、国会の判断に賛意を示しています。
「いま急いで着工すれば、子孫の代に莫大な借金を残す結果になってしまう」
「高速鉄道よりも、都市部の交通渋滞や停電、少しの雨ですぐに浸水が起きてしまう状況をまず改善してほしい」
「高速鉄道は必要だが、人々の収入がもう少し増え、役人の汚職がもっと減ったあとに計画を進めるべき」
「国会は国民の声に耳を傾けてくれた。勇気のある代表たちに感謝したい」など。
これで高速鉄道計画が消えてしまうわけではないでしょうが、経済面や技術面など、さまざまな問題を再検討することになるでしょう。
ひるがえって、わが国の状況は…。
この間まであれだけ「普天間問題」で騒いでいたのに、地元がまったく同意していない日米合意でもって、すっかり一件落着といった様子。
一党独裁のベトナムのほうが、まだいくらか民意が大事にされているような気さえしてきます。
Posted by クアン at 22:34│Comments(0)