
2011年07月21日
ベトナムから原発研修生6000人?
先日、知人からちょっと気になる話を教えてもらいました。
「ベトナムから、近く6000人もの原発研修生が日本に来る」というのです。
ベトナムでは、2030年までに34基の原発を建設する予定だと聞いています。
そのうち、ニントゥアン省に計画している2基は、2014年にも着工予定だそうです。
ベトナムで多くの原発を稼動させていくためには(善し悪しは別にして)、大勢の技術者を養成する必要があるのはわかります。
それにしても、6000人とは…。それも、福島の事故の収束もままならない、この時期の日本に…。
にわかには信じられないような話で、なにかの間違いなのでは、と思いました。
確認してみると、7月3日付の産経新聞ウェブ版に、この件のニュースが載っていることがわかりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110703-00000516-san-bus_all
確かに、6000人の研修生を受け入れるということです。
私の理解では、ベトナム側の要望を日本が受け入れたというよりも、日本側の国際人材育成機構(アイムジャパン)という団体が主導して、ベトナム側に働きかけているように思えます。
それに、年間1000人、計6000人という人数…。研修生は高卒以上を条件にするとか、事前に日本語や算数の研修を受けさせる、とは書いてありますが、専門知識を持つ技術者を養成するというよりは、低賃金で原発の労働に従事させるだけ、ということにならないでしょうか。
もともと、アイムジャパンなどが行っている途上国からの研修生受け入れは、日本のバブル期の人手不足を解消するために始められた、という指摘もあります。
ネット上では、「被曝の危険が高い福島第1原発の事故処理を、ベトナム人にやらせるつもりなのでは」と懸念する声も出ているようです。
産経の記事は、こう結ばれています。
「柳澤共栄会長は「原発が建設されると周辺に商店や溶接工場などができ、産業を興すことにつながる。地域住民にとってもためになる話なので、人材の育成に努めたい」と話している。」
福島の事故を経験したあとの発言とは、とても思えないのですが…。
このような感覚を持った人たちが進めている「研修生受け入れ」。
また、共産党一党独裁が続くベトナムの場合、地域の人たちが不安を感じていても、政府の方針に逆らって異論を唱えることは極めて難しい、という事情もあります。
ベトナムでどのように研修生を募集するのかわかりませんが、もしかすると、青葉奨学生の卒業生が「日本に行けるチャンス」と考えて応募する可能性だって、あるかもしれません。いや、その可能性は少なくないように思います。
このニュース、とても他人事とは思えません。
これからの情報に注意していきたいと思います。
「ベトナムから、近く6000人もの原発研修生が日本に来る」というのです。
ベトナムでは、2030年までに34基の原発を建設する予定だと聞いています。
そのうち、ニントゥアン省に計画している2基は、2014年にも着工予定だそうです。
ベトナムで多くの原発を稼動させていくためには(善し悪しは別にして)、大勢の技術者を養成する必要があるのはわかります。
それにしても、6000人とは…。それも、福島の事故の収束もままならない、この時期の日本に…。
にわかには信じられないような話で、なにかの間違いなのでは、と思いました。
確認してみると、7月3日付の産経新聞ウェブ版に、この件のニュースが載っていることがわかりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110703-00000516-san-bus_all
確かに、6000人の研修生を受け入れるということです。
私の理解では、ベトナム側の要望を日本が受け入れたというよりも、日本側の国際人材育成機構(アイムジャパン)という団体が主導して、ベトナム側に働きかけているように思えます。
それに、年間1000人、計6000人という人数…。研修生は高卒以上を条件にするとか、事前に日本語や算数の研修を受けさせる、とは書いてありますが、専門知識を持つ技術者を養成するというよりは、低賃金で原発の労働に従事させるだけ、ということにならないでしょうか。
もともと、アイムジャパンなどが行っている途上国からの研修生受け入れは、日本のバブル期の人手不足を解消するために始められた、という指摘もあります。
ネット上では、「被曝の危険が高い福島第1原発の事故処理を、ベトナム人にやらせるつもりなのでは」と懸念する声も出ているようです。
産経の記事は、こう結ばれています。
「柳澤共栄会長は「原発が建設されると周辺に商店や溶接工場などができ、産業を興すことにつながる。地域住民にとってもためになる話なので、人材の育成に努めたい」と話している。」
福島の事故を経験したあとの発言とは、とても思えないのですが…。
このような感覚を持った人たちが進めている「研修生受け入れ」。
また、共産党一党独裁が続くベトナムの場合、地域の人たちが不安を感じていても、政府の方針に逆らって異論を唱えることは極めて難しい、という事情もあります。
ベトナムでどのように研修生を募集するのかわかりませんが、もしかすると、青葉奨学生の卒業生が「日本に行けるチャンス」と考えて応募する可能性だって、あるかもしれません。いや、その可能性は少なくないように思います。
このニュース、とても他人事とは思えません。
これからの情報に注意していきたいと思います。
Posted by クアン at 21:33│Comments(0)