
2011年07月30日
地球幸福度指数
昨夜、NHKの番組を見ていたら、「世界一幸福な国」として中米のコスタリカが紹介されていました。
なんでも、イギリスのシンクタンク、ニューエコノミック・ファンデーション(新経済財団)という団体が「地球幸福度指数」という指標を考案し、その指数(2009年度)で1位になったのがコスタリカだということでした。
コスタリカといえば、生態系の豊かさや、平和憲法を持っていることなどで知られていますが、昨夜の番組では、女性にとっての幸福という視点を取り上げていて、とても興味深い内容でした。
さて、この「地球幸福度指数」は、①平均寿命、②生活満足度、③生態系フットプリントの3つで計算しているそうです。
この指数で見ると、143か国中、日本は75位、アメリカ合州国は114位になるのだそうです。
この指数では、ベトナムの幸福度はどれぐらいの位置なのだろう、日本よりもかなり上かも知れないと思って、インターネットで探したところ、ランクが見つかりました。
上位10カ国は、次の通りです。
①コスタリカ
②ドミニカ
③ジャマイカ
④グアテマラ
⑤ベトナム
⑥コロンビア
⑦キューバ
⑧エルサルバドル
⑨ブラジル
⑩ホンジュラス
中南米諸国が並ぶ中、なんとベトナムは5位に入っています。
ベトナムの場合、平均寿命はそれなりに長く、生活満足度もまあまあ、フットプリントはかなり軽いので、上位にランクされたようです。
日本よりはだいぶ上だろうと思いましたが、アジアではダントツ、世界でもトップクラスとはちょっと意外でした。
幸福度の高い国というと、私などは福祉の充実した北欧諸国をイメージするのですが、フットプリントの重さが影響して、スウェーデン53位、フィンランド57位、ノルウェー88位、デンマーク105位と、おしなべて中位から下位にランクされています。
逆に、上位は中南米諸国をはじめ、東南アジア・南アジアの国々が並んでいます。
サハラ以南のアフリカ諸国は、平均寿命の短さのため、やはりほとんどが下位に入っています。
この指数には、もちろん疑問もあります。たとえば、混乱の続くハイチ(42位)が、北欧諸国などよりも幸福度が高いというのは、ちょっとうなずけない気がします。
極端に貧しい国の場合、生態系フットプリントの低さを幸福と結びつけて考えるのは、無理があるかもしれません。
とはいえ、「環境に与えている負担」や「持続可能性」を重視したこのような指数は、とても興味深いものだと思います。
たとえば、私たち日本人が食べているエビを生産するために、ベトナムやインドネシアなど、東南アジアの海やマングローブを破壊してきた事実があります。
他国の環境を破壊するのと引き換えに手に入れた豊かさを、この指数では幸福とは認めないわけです。
幸福度指数、ベトナムが5位、日本が75位。
日本とベトナムとどちらが幸福か、なんて比べてもあまり意味がありませんが、将来に希望を持ち、生活を楽しんでいるのは、確かにベトナム人のほうがずっと多いようにも思います。
ただし、いまベトナム政府が考えている経済発展の方向を進めていくと、この地球幸福度指数で言うと、ランクが下がっていくのかもしれません。
私たちのベトナムとの関わり方や、私たち自身の暮らしについても、いろいろなことを考えさせてくれる「地球幸福度指数」です。
なんでも、イギリスのシンクタンク、ニューエコノミック・ファンデーション(新経済財団)という団体が「地球幸福度指数」という指標を考案し、その指数(2009年度)で1位になったのがコスタリカだということでした。
コスタリカといえば、生態系の豊かさや、平和憲法を持っていることなどで知られていますが、昨夜の番組では、女性にとっての幸福という視点を取り上げていて、とても興味深い内容でした。
さて、この「地球幸福度指数」は、①平均寿命、②生活満足度、③生態系フットプリントの3つで計算しているそうです。
この指数で見ると、143か国中、日本は75位、アメリカ合州国は114位になるのだそうです。
この指数では、ベトナムの幸福度はどれぐらいの位置なのだろう、日本よりもかなり上かも知れないと思って、インターネットで探したところ、ランクが見つかりました。
上位10カ国は、次の通りです。
①コスタリカ
②ドミニカ
③ジャマイカ
④グアテマラ
⑤ベトナム
⑥コロンビア
⑦キューバ
⑧エルサルバドル
⑨ブラジル
⑩ホンジュラス
中南米諸国が並ぶ中、なんとベトナムは5位に入っています。
ベトナムの場合、平均寿命はそれなりに長く、生活満足度もまあまあ、フットプリントはかなり軽いので、上位にランクされたようです。
日本よりはだいぶ上だろうと思いましたが、アジアではダントツ、世界でもトップクラスとはちょっと意外でした。
幸福度の高い国というと、私などは福祉の充実した北欧諸国をイメージするのですが、フットプリントの重さが影響して、スウェーデン53位、フィンランド57位、ノルウェー88位、デンマーク105位と、おしなべて中位から下位にランクされています。
逆に、上位は中南米諸国をはじめ、東南アジア・南アジアの国々が並んでいます。
サハラ以南のアフリカ諸国は、平均寿命の短さのため、やはりほとんどが下位に入っています。
この指数には、もちろん疑問もあります。たとえば、混乱の続くハイチ(42位)が、北欧諸国などよりも幸福度が高いというのは、ちょっとうなずけない気がします。
極端に貧しい国の場合、生態系フットプリントの低さを幸福と結びつけて考えるのは、無理があるかもしれません。
とはいえ、「環境に与えている負担」や「持続可能性」を重視したこのような指数は、とても興味深いものだと思います。
たとえば、私たち日本人が食べているエビを生産するために、ベトナムやインドネシアなど、東南アジアの海やマングローブを破壊してきた事実があります。
他国の環境を破壊するのと引き換えに手に入れた豊かさを、この指数では幸福とは認めないわけです。
幸福度指数、ベトナムが5位、日本が75位。
日本とベトナムとどちらが幸福か、なんて比べてもあまり意味がありませんが、将来に希望を持ち、生活を楽しんでいるのは、確かにベトナム人のほうがずっと多いようにも思います。
ただし、いまベトナム政府が考えている経済発展の方向を進めていくと、この地球幸福度指数で言うと、ランクが下がっていくのかもしれません。
私たちのベトナムとの関わり方や、私たち自身の暮らしについても、いろいろなことを考えさせてくれる「地球幸福度指数」です。
Posted by クアン at 00:31│Comments(0)