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2009年09月06日

Cay Phuong(ホウオウボク)

青葉奨学会沖縄委員会の会報「Cay Phuong」の最新号の編集作業が、ほぼ終わりました。
今週中には、印刷に回す予定です。
今号で、第23号になります。1998年に第1号を出してから、年に2回ほどのペースで発行してきました。

今号は、アレン・ネルソン奨学金発足に向けてのいきさつ、奨学生たちからの手紙、留学生カンくんのインタビュー、今年度の奨学金支援の状況などを掲載しています。
会員・関係者の皆様には、近いうちにお送りしますので、楽しみに(?)して下さい。
里子たちからの手紙も、現在届いている分については、翻訳して同封する予定です。これから頑張らないと…。

「Cay Phuong」とは、「ホウオウボクの木」という意味です。
10年前、会報の名前を考えていたとき、会の名前が「青葉」(la xanh)なので、会報も植物の名前をつけようと思いつきました。
植木職人の経験もある那須トゥエンさんに、「ベトナムと沖縄の両方に植生している木を教えてほしい」とお願いすると、数日後に詳しい一覧表が届きました。
沖縄の県花であるデイゴをはじめ、ガジュマル、クワディーサーなど、私たちにも馴染み深い多くの木が、ベトナムにもあるようなのです。

その中で、会報のタイトルとして、沖縄とベトナムの両方で人々に親しまれている「ホウオウボク」を選びました。
「ホウオウボク」は、、那覇市と西原町の「市(町)の花木」にも指定されているそうです(このことは、ほとんど知られていないようにも思いますが…)。
ホウオウボクの原産地は、アフリカのマダガスカルだそうです。マダガスカルも、かつてベトナムと同じようにフランスの植民地でした。おそらく、フランス人がマダガスカルのホウオウボクをインドシナなどの植民地に移植して、そこから沖縄も含めた熱帯・亜熱帯の各地に広がっていったのでしょう。

ベトナムでは、ホウオウボクは別名「生徒の花(hoa hoc tro)」と呼ばれています。
ホウオウボクは5月ごろ花を咲かせますが、ちょうどその時期はベトナムでは卒業式や学年末試験にあたります。
そのためなのか、ホウオウボクの花を見ると、大人たちも学生時代を思い出して、甘酸っぱい気持ちになるそうです。

「Phuong buon」(悲しいホウオウボク?)、「Buon nhu phuong」(ホウオウボクのような悲しみ?)といった、ホウオウボクを題材にしたロマンチックな歌謡曲も、たくさんあるようです。
こちらなどで聴くことができますので、興味のある方はどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Kov5DDihhs8&feature=related

会報の話のはずが、歌謡曲のことになってしまいました…。


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Posted by クアン at 22:17│Comments(0)会報
 
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