2010年01月24日
カンザーについての資料
友人が、カンザーのマングローブに関する新しい資料を送ってくれました。
安食和宏さんという、三重大学の先生が書かれた「ベトナム・カンザー地区のマングローブ林の100年史-『国家』『人間』『自然』が織りなす歴史」という論文です。
マングローブと人間の共存(ベトナム戦争以前)、枯葉剤による破壊(ベトナム戦争の時期)、植林による復元(1970年代後半から90年代)、マングローブ林の保全(1999年以降)の4つの段階に分けて、かなり詳しく具体的に説明されています。
とくに、マングローブ復元に向けたホーチミン市の取り組みや、近年のエコツーリズムの展開について、とても勉強になりました。
先日私が書いたブログで、「枯葉剤により森が全滅」「ほぼ全滅」という表現を使いました。
しかしこの論文によると、枯葉剤によるカンザーのマングローブ林の減少は、資料によって差がありますが、43パーセントから70パーセント程度ということになるようです。ですので「全滅」「ほぼ全滅」という表現は、不適切かもしれません。
もちろん、枯葉剤によってカンザーのマングローブ林が壊滅的な打撃を受けたこと、世界的にもまれな大規模な植林が行なわれて、人工林とはいえ豊かな森が再生したことは、間違いありません。
この論文は、朝倉世界地理講座-大地と人間の物語-3「東南アジア」(朝倉書店)という本に収められています。昨年9月に出版されたようです。カンザーに関心のある方はぜひご一読を。
安食和宏さんという、三重大学の先生が書かれた「ベトナム・カンザー地区のマングローブ林の100年史-『国家』『人間』『自然』が織りなす歴史」という論文です。
マングローブと人間の共存(ベトナム戦争以前)、枯葉剤による破壊(ベトナム戦争の時期)、植林による復元(1970年代後半から90年代)、マングローブ林の保全(1999年以降)の4つの段階に分けて、かなり詳しく具体的に説明されています。
とくに、マングローブ復元に向けたホーチミン市の取り組みや、近年のエコツーリズムの展開について、とても勉強になりました。
先日私が書いたブログで、「枯葉剤により森が全滅」「ほぼ全滅」という表現を使いました。
しかしこの論文によると、枯葉剤によるカンザーのマングローブ林の減少は、資料によって差がありますが、43パーセントから70パーセント程度ということになるようです。ですので「全滅」「ほぼ全滅」という表現は、不適切かもしれません。
もちろん、枯葉剤によってカンザーのマングローブ林が壊滅的な打撃を受けたこと、世界的にもまれな大規模な植林が行なわれて、人工林とはいえ豊かな森が再生したことは、間違いありません。
この論文は、朝倉世界地理講座-大地と人間の物語-3「東南アジア」(朝倉書店)という本に収められています。昨年9月に出版されたようです。カンザーに関心のある方はぜひご一読を。
Posted by クアン at 08:54│Comments(0)
│カンザーのこと