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2010年12月15日

2011年はネコ年です

2010年も残すところ2週間。
いろいろと慌ただしい毎日です。

ところで、来年2011年の干支といえば、もちろん「ウサギ」です。
年賀状には、さまざまな表情のウサギの絵柄があふれています。
私はウサギ年の生まれなので、なんとなく嬉しい気持ちになります。

ところで、ベトナムにも日本と同じように干支があります。
でも、日本とは少し違っているようです。
ベトナムの干支を調べてみると、次のようになっています。

ネズミ
水牛
トラ
ネコ

ヘビ

山羊
サル

イヌ
ブタ

日本の干支と比べると、牛が水牛に、ウサギがネコに、羊が山羊に、イノシシがブタになっています。
ということは、来年2011年は、なんと「ネコ年」になります。

ある言い伝えでは、ネコはネズミにだまされて、神様のもとに集まる日を1日遅れてしまったために十二支の仲間に入れなかった(それでネズミを追いかけるようになった)ということですが、ベトナムではこの言い伝えは通用しませんね。

調べてみると、干支は中国や韓国など漢字文化圏の国に共通しているのですが、ウサギ年はどこでもウサギ。ベトナムだけがネコ年だそうです。

なぜベトナムだけネコになったのか、はっきりしたことはわかりません。
ただ、次のような説もあるようです。
「子・丑・寅・卯」の「卯」はベトナム語では「mao」と読みます。これが、ネコを意味するベトナム語の「meo」ととてもよく似ているために、どこかで入れ替わってしまったのでは、というのです。
かなりテーゲーな話ですが…。

逆にイノシシ年は、中国や韓国でもベトナムと同じく「ブタ」で、日本だけがイノシシ年なのだそうです。
これは、日本語ではイノシシを意味する「猪」という漢字が、中国などではブタを意味するため、だと言われています。
本来はブタを意味していた「猪」の年を、日本人だけが「イノシシ」だと思い込んでしまったのでしょうか。
こちらもベトナム人に劣らず、テーゲーかもしれません。

私たちが当たり前と思っている十二支も、国によって少しずつ違っている。なんとなく面白いですね。

先日、「世界の年賀切手」http://kunio.raindrop.jp/stamp-aracart-nengaw.htmというサイトを見ていたら、ベトナムの年賀切手も紹介されていました。
その中に、来年のものではなく前回1999年のものですが、ネコ年の切手もありました。
なかなかかわいいので、紹介させてもらいます。
英語で「YEAR OF THE CAT」と書かれているのが、「他の国はどうであれ、今年はネコ年ですよ!」主張しているみたいで、なんか面白いです。

2011年はネコ年です2011年はネコ年です

2011年の切手も、もし手に入ったら紹介したいと思います。
来年はネコ年。ネコの年賀状なんてのも、面白いかも。ネコ好きの方なら喜んでくれるかもしれませんね。


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この記事へのコメント
いつも楽しい情報ありがとうございます。なんとネコ年とは面白いですね。ところで切手の絵ですが相撲をとっているみたいに見えるんですが。ベトナムにも似たような競技があるのでしょうか?
Posted by チャンミ at 2010年12月17日 00:43
チャンミさん、ありがとうございます。
ベトナムでも、Vatと呼ばれる相撲が、かなり古い時代から行われているようです。
旧正月には、一部の村で相撲大会が行われるそうなので、新春の風物詩のひとつになっているのでしょうか。
私も詳しくないので、今度ベトナム人に教えてもらって、面白い話があればまたご紹介したいと思います。
Posted by クアンクアン at 2010年12月18日 08:11
 
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