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2011年01月09日

生徒たちの履歴票

ベトナムの事務局から、年に1回、奨学生たちの履歴票が送られてきます。
生徒本人の名前、学校、学年のほか、家庭状況や奨学金が必要な理由、昨年度の成績が書かれています。
今年は、110通余りの履歴票が届いています。

正月休みは、まとまった時間が取れたので、履歴票の翻訳をしました(お酒をちびちび飲みながらですけど…)。
昨年までは、「家庭が貧困なため、支援が必要です」といった簡単な記述が多かったのですが、今年は具体的な記述がやや増えています。

ご両親の仕事は、カンザーの場合は、漁業(雇われて漁に出る)、カニやハマグリをとる、塩田やエビ養殖池で働く、などが多いです。
漁業の方の場合、魚やエビが減って生活が厳しい、ということがよく書かれています。

ビンズオン省のミンホア村の場合、ゴム農園が主な産業なのですが、奨学生たちの親はゴム園で雇ってもらうことができず、耕地も持っていないため、日雇い仕事で食いつなぐことが多いようです。
クアンチ省やクアンガイ省の場合は、ほとんどの方が農業です。

地域を問わず、バイクタクシーの運転手や、左官工、縫製工などをしている方も多いようです。
おこわやフーティウ(麺)などを作って売る仕事も多いです。

それほど多くはありませんが、学校の先生や役場の職員という例もあります。
学校の先生などは、比較的安定した職業だと思いますが、ベトナムの場合は給料がかなり低く、母子家庭の場合などはかなり生活が厳しいようです。

お父さん、お母さんのどちらか、または両方がいなかったり、お父さんが病気のために働けない、という子も少なくありません。

成績は、非常に優秀な子がいる一方、あまりふるわない子もいます。
私たち沖縄委員会では、「家庭状況が非常に厳しい子の場合は、成績がふるわなくても支援を続けられるようにしてほしい」とベトナム側にお願いしています。
でも、いい成績だとやっぱり嬉しいですね。

履歴票はすべて手書きなので、中にはどうしても読めないものもあります。わからないものはベトナム人に教えてもらいますが、ベトナム人が見ても読めない、または意味がわからない、というものも稀にあります。
方言や、その地域でしか通用しない俗語(?)を使うこともあるみたいです。
こうなると私にはお手上げですが、奨学生のご両親はあまり学校に行けなかった方も多いので、こういうことは仕方ないだろうなと思います。

とりあえず、履歴票の翻訳はほぼ終わっていますので(何点か読めないものがあるので、ベトナム人の方に教えてもらいます)、今週中には、新しい会報と一緒に会員の皆さんにお送りできると思います。

沖縄の経済状況も決してよくない中、支援を続けるのは大変ですが、可能な方は継続していただけると幸いです。
2011年も、よろしくお願いします。


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Posted by クアン at 10:40│Comments(0)奨学生
 
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